この記事でわかること
- 稼働率が経営に与える影響の具体的な数値
- 利用者紹介ルートの開拓方法
- 待機者管理と入居調整のコツ
- 退去予測による空床期間の最小化手法
稼働率と経営の関係
認知症GHの経営において、稼働率は最も重要なKPI(重要業績指標)である。空床が1名分発生すると、月額約20~25万円の介護報酬が減少する。2名分の空床が2ヶ月続けば、約100万円の減収となる。
逆に、稼働率を安定的に95%以上に維持できれば、基本報酬だけで安定した収益基盤を確保できる。加算取得と合わせることで、健全な経営が実現する。
紹介ルートの開拓
利用者の紹介元として最も多いのは、居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)である。地域の居宅介護支援事業所との関係構築は、稼働率の安定に直結する。
施設のパンフレットを持参して定期的に訪問する。その際、単なる営業ではなく、認知症ケアに関する情報提供や事例紹介を交えた関係づくりが効果的である。
地域包括支援センターも重要な紹介元である。認知症の方やその家族からの相談を受ける窓口であり、GHへの入居につながるケースが多い。
病院の医療相談室(MSW)との連携も開拓すべきルートである。入院中の認知症の方の退院先としてGHが選択されるケースがある。
待機者管理
安定した稼働率を維持するためには、常時5名以上の待機者を確保しておくことが望ましい。
待機者名簿には、氏名、要介護度、認知症の程度、現在の居所、担当ケアマネジャー、入居希望時期、家族の連絡先を記録する。
月に1回、待機者の担当ケアマネジャーに連絡し、入居の意思や緊急度の変化を確認する。状況が変わった場合(他施設に入居した、在宅継続に方針変更したなど)は名簿を更新する。
退去予測と入居調整
利用者の退去(入院、死亡、他施設への転居など)は完全には予測できないが、ある程度の予測は可能である。
入院した利用者の回復見込みについて、主治医から情報を得る。退院の見込みがない場合は、早い段階で次の入居者の調整に入る。
看取り期に入った利用者がいる場合、看取りの経過を見通した上で、待機者への連絡準備を進めておく。
退去から次の入居者の受け入れまでの空床期間を可能な限り短縮するために、退去が見込まれた段階で候補者の体験利用を調整するなどの工夫が有効である。
施設の魅力づくり
紹介者(ケアマネジャーや家族)に選ばれる施設になるためには、ケアの質が根本的に重要である。BPSD対応力の高さ、医療連携体制の充実、スタッフの定着率の高さは、施設の評判を形成する要素である。
Anchorの精神科オンライン診療やオンコール代行サービスを導入している施設は、「精神科医とのオンライン連携体制がある」「夜間も医療的な相談ができる」という強みをアピールできる。これらは紹介者にとって安心材料となり、利用者の紹介につながりやすい。
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