この記事でわかること

  • 認知症介護実践者研修の受講要件と申込方法
  • カリキュラムの具体的な内容
  • 研修で得た知識を現場のケアに反映させる方法
  • 実践者研修からリーダー研修へのステップアップ

認知症介護実践者研修の位置づけ

認知症介護研修は、基礎研修、実践者研修、実践リーダー研修、指導者養成研修の4段階で構成されている。実践者研修はその2段階目に位置し、現場でのケアの中核を担う職員を育成することを目的としている。

認知症GHにおいては、実践者研修修了者がユニットリーダーやケアの中心メンバーとして活躍することが期待される。

受講要件

介護保険施設・事業所等において、認知症の方の介護に従事している者で、実務経験が2年以上あること。原則として、事業所の推薦(施設長の推薦書)が必要である。

無資格の方は認知症介護基礎研修を修了していることが望ましいが、必須ではない場合もある。都道府県によって細かい要件が異なるため、事前に確認が必要である。

カリキュラムの内容

講義

認知症の原因疾患と病態の理解(アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型、血管性など類型別の特徴)。認知症の方のアセスメント方法(認知機能の評価、BPSDの評価、生活歴の聴取)。認知症ケアの原則(パーソンセンタードケア、環境調整、非薬物療法)。権利擁護と倫理。地域資源の活用。

演習

事例検討を通じた実践的な学び。実際の認知症ケアの事例を分析し、アセスメント、課題の抽出、ケア計画の立案を行う。グループワーク形式で他施設の職員と意見交換しながら進めるため、多様な視点を得られる。

自施設実習

研修期間中に自施設で実習課題に取り組む。特定の利用者を対象に、研修で学んだアセスメント手法を用いてケア計画を策定し、実践した結果を報告する。

研修で身につく力

アセスメント力

認知症の方の行動の背景にある要因を多角的に分析する力が身につく。身体的要因、心理的要因、環境的要因、社会的要因を総合的にアセスメントし、適切なケアにつなげる。

ケア計画策定力

アセスメント結果に基づいて、根拠のあるケア計画を立案する力が身につく。「なんとなくこうしている」というケアから、「この方にはこの理由でこのケアを行う」という根拠に基づくケアへの転換が図れる。

チームでの伝達力

研修で学んだ内容を、自施設のスタッフに伝え、チーム全体のケアの質を向上させる力が身につく。

修了後の現場への活かし方

伝達講習の実施

研修で学んだ内容を施設内で伝達講習する。全スタッフを対象に、研修の要点を1~2時間程度にまとめて伝える。

単なる講義形式ではなく、事例検討を取り入れた参加型の伝達講習にすると、学びの定着度が高まる。

ケースカンファレンスの活性化

研修で習得したアセスメントの手法を活用し、定期的なケースカンファレンスの質を向上させる。一人の利用者について多角的にアセスメントし、チーム全員でケア方針を検討する場を設ける。

個別ケア計画への反映

研修で策定した自施設実習のケア計画を参考に、他の利用者についても根拠に基づくケア計画を策定していく。

リーダー研修へのステップアップ

実践者研修修了後、1年以上の実務経験を経て、認知症介護実践リーダー研修の受講が可能になる。リーダー研修を修了すると、チーム全体の認知症ケアの質を管理・向上させる役割を担えるようになる。

また、リーダー研修修了者の配置は認知症専門ケア加算Iの算定要件でもある。加算取得による収益改善とケアの質向上を同時に実現するために、計画的な研修受講を進めることをお勧めする。

研修で深まった認知症の理解は、精神科医との連携においても活きてくる。Anchorの精神科オンライン診療に看護職員が同席する際、実践者研修で学んだアセスメントの視点があれば、より正確で有用な情報を精神科医に提供できる。

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  • 認知症GH向け精神科オンライン診療 導入ガイド
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  • 加算算定チェックリスト

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