この記事でわかること

  • 夜間に出現しやすいBPSDの種類と原因
  • 不眠、徘徊、興奮、大声それぞれへの具体的な対応方法
  • 夜勤者一人でも実践できる非薬物的アプローチ
  • オンコールへの連絡判断基準

夜間に出現しやすいBPSD

認知症の方のBPSDは夜間に出現・悪化しやすい傾向がある。概日リズムの乱れ、夜間の暗さによる不安の増大、日中の活動量不足による覚醒度の残存、夕暮れ症候群の延長がその背景にある。

夜間に特に多いBPSDは、不眠(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒)、夜間の徘徊、興奮・攻撃性、大声・叫び声である。

不眠への対応

利用者が眠れずにいる場合、まず環境面を確認する。室温は20~23度が適切か、照明はフットライト程度か、騒音はないか。温かい飲み物(カフェインを含まないもの)を提供する。

腰背部の痛み、排尿の頻度、痒みなどの身体的不快がないか確認する。穏やかに話しかけ、背中をさする、手を握るなどの身体的接触が安心感につながることがある。

徘徊への対応

夜間の施設内徘徊は帰宅願望、トイレ探し、不安感、痛みなどが原因である。まず背景を推測する。トイレを探している様子ならトイレに誘導する。帰宅願望なら否定せず「お茶を入れましたので一緒にどうですか」と関心をそらす。

施設内であれば安全確認の上、見守ることも一つの方法。疲れて自然に居室に戻るケースもある。外出しようとする場合は穏やかに引き留める。

興奮・攻撃性への対応

安全確保が第一。他の利用者と自分自身の安全を確認する。距離を保ちながら穏やかな低い声で話しかける。急な動きや大きな声は避ける。場所を変えることで気分が切り替わることがある。

15分以上改善しない場合、自傷他害リスクがある場合は速やかにオンコールに連絡する。

大声・叫び声への対応

身体的原因(痛み、尿閉、便秘、空腹、口渇)がないか確認する。心理的原因(不安、寂しさ)の場合は傍に寄り添い安心感を提供する。他の利用者への影響が大きい場合は共有スペースへ移動して対応する。

オンコール連絡の判断基準

非薬物的アプローチを15~30分試みても改善しない場合、自傷他害リスクがある場合、バイタルサインに異常がある場合、対応に迷う場合のいずれかに該当すれば、ためらわずにオンコールに連絡する。

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